美味しくて栄養価も高いネギは疲労回復にも良いとされています。
ネギは一年中流通している野菜ですが、旬は冬になります。すき焼きや鍋物に入っているネギはトロッとして美味しいですよね。
そんなネギですが、生で食べるとけっこう辛いし独特のおいがキツイと思ったことはないですか?
そもそもネギって生で食べれるのか?食べても大丈夫なのか?など気になる事も多いです。
そして生で食べられるネギでも、わけぎ やあさつきは辛味もなく普通に食べれますよね。
この違いってなんでしょうか?
そこで今回は『ネギは生で食べられる?ネギ、わけぎ、あさつきの違いは?どんな効果があるの?』ということで調べてみました。
ネギは生で食べられる?
ネギは生のまま食べても大丈夫です。
薬味やトッピングなどに使う場合は生のネギを使いますよね。
ネギの栄養素は?
ネギには『ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、葉酸、βカロテン、アリシン(硫化アリル)、ネギオール』などの栄養素が入っています。
中でも風邪によいとされるのが「アリシン」、「ネギオール」、「ビタミン」です。
そしてネギ独特のにおいや辛味ですが、これはネギに含まれる【アリシン】と言う成分によるものです。
アリシンは硫化アリルともいわれており、滋養強壮・血行促進・疲労回復などに効果のあるビタミンB1の吸収を助けたり、血行をよくするので、発汗や利尿作用が活発になります。
その上殺菌効果もあるので、風邪の予防や風邪にも効くといわれていてます。その他にも血圧を下げる、血栓を防ぐなどの効果も注目されています。
生のネギの食べすぎには注意
ネギの「アリシン」は凄い効果を持っていますが、強い殺菌作用があるので生のネギを大量に食べると刺激が強すぎて胃の粘膜が荒れてしまったり、胸やけになったりする場合があります。
その為、胃腸の弱い人や体調が悪い人は過剰に摂取しない方がいいです。
しかしアリシンは熱に弱いという性質があるので、火を通すなどして調理すれば大量にネギを食べても、程よくアリシンを摂取することが出来ます。
アリシンはビタミンB1の吸収を助ける働きをするため、アリシンとビタミンB1を一緒に摂取すると体内への吸収が良くなり、疲労回復の効果があがりますよ!
ねぎの効能を消さずに食べるポイント
ねぎには多くの栄養素が含まれていますが、調理方法によってはその効果が失われてしまうことがあります。
そこで生でねぎを食べるときに、効能を消さずにねぎの栄養を摂れるポイントを見ていきたいと思います。
1.ねぎを細かく刻む
ねぎの栄養素の1つ『アリシン』は空気に触れることでより多くのアリシンを生成することができます。
ねぎを小口切り、みじん切り、せん切りなど細かく刻めば空気に触れる部分が増えるので、アリシンも多くなります。
2.ねぎを切ってからしばらく置く
ネギを切ってから15分ほど置いておくことによって、アリシンの生成も進んでいきます。
しかしアリシンは気体になりやすい成分なので、長時間置きすぎるとせっかくのアリシン効果も飛んでしまいます。切ったねぎを食べるときは1時間程度を目安に食べるようにします。
3.ねぎを水にさらさない
ねぎの辛みを取るために水にさらすというのは良く聞きますが、水にさらすことによってネギの効果的な成分が水に溶け出してしまいます。
もし水にさらす場合は、なるべく短時間でサッと水切りをすることが望ましいです。
生でねぎを食べるときには、みそ汁などの汁物に細かく切ったねぎをのせたり、サラダに刻んだねぎをのせ、和風ドレッシングで食べるのもおすすめです。
加熱調理したものをたっぷり食べるのもおすすめです。
ネギの白い部分と緑の(青い)部分の違いは?
【ネギの白い部分】
一般的に「長ねぎ」といわれているねぎは「根深ねぎ」のことを言います。
根深ねぎとは、主に白い部分を食べるねぎで「白ねぎ」とも言います。
このタイプのねぎは白い部分の比率が多くなるように、葱の本体部分を土に埋めて栽培します。
ねぎの成長にしたがって段々と盛り土をしていき、光が当たらないように育てていきます。
私たちはこの白い葉鞘(ようしょう)部分を主に食べています。
白い部分の主な栄養素はカルシウム、カリウム、ネギオール、アリシン。
ネギオールはネギの白い部分に含まれる独自の成分で、風邪菌にも有効な強い殺菌効果と解熱作用を持っています。
【ネギの緑の部分】
ねぎを栽培するときに、光に当たった部分が緑色になります。
緑の部分がメインになったねぎもあります。このようなねぎは「葉ねぎ」、「青ねぎ」などと言い特に有名なのが『九条ねぎ』になります。
ねぎの緑(青い)部分の主な栄養素はビタミン、カリウム、葉酸、カルシウム、Bカロテン、ナイアシン、カルシウムなど多くの栄養が含まれていて美容にもとても良い栄養が入っています。
こうしてみるとねぎの緑の部分は色々な栄養が詰まっていますね!
長ねぎを食べるときに、緑の部分を捨ててしまう人もいるかもしれませんが、ねぎの緑の部分には様々な栄養がたくさん詰まっているんです。
ねぎ、分葱(わけぎ)、浅葱(あさつき)の違いは?
ネギのように思われている分葱(わけぎ)と浅葱(あさつき)ですが、わけぎは植物学上ねぎとは別の種類になります。
ねぎ
東日本では「ねぎ」と言うと、成長とともに土を盛上げて陽に当てないようにして作った根深ネギ(長葱・白ネギ)を差します。西日本では陽に当てて作った細い葉ネギを「青ネギ」と言い、根深ネギは「白ネギ」、「ネブカ」などと呼ぶ場合もあります。
わけぎ
わけぎは、葉の直径が7~10mmでネギよりも細く、あさつきより太い葉を持っています。
特徴としては香りが良くて、甘味が強く苦みや辛みが少ない。
生で食べることも出来、そばやうどんの薬味にもよく使われています。
わけぎはねぎの一種と思われていましたが、ねぎとエシャロットの雑種または独立種として分類されます。ワケネギ(分葱)と混同されたことでねぎと思っている人が多いようです。
ワケネギは株分れが多い葉ねぎの一種になります。
あさつき
あさつきは、葉の直径が2~3mmで、ネギの近縁種。非常に細い「葉ネギの一種」で、香食用ねぎ類の中では最も細い葉を持っています。
葉の色がねぎよりも薄いことから『浅葱』と書きます。
生で食べる場合、ネギよりもあさつきのほうが苦味と辛味が強いのが特徴です。
まとめ
今回は、ネギは生で食べれるか?ねぎ、わけぎ 、あさつきの違いは?と一緒にねぎの栄養についても紹介させて頂きました。
調べてみて「わけぎ」がねぎではないというのがビックリでした。知らなかった人も多いのではないでしょうか。
そしてねぎの栄養は美容にいいというので、積極的に料理にとり入れていきたいと思います!
お読みいただきありがとうございました。
~~関連記事~~