映画の本編が終わったあとに、キャストやスタッフの紹介が流れてくる映像を「エンドロール」と言ったり「エンドクレジット」と言ったりしますよね。
この2つは何が違うんでしょうか?気になったので調べてみました
エンドロールとエンドクレジットの違いは?
どちらも本編終了後に映し出されるパートなので「エンドロール」と「エンドクレジット」は言い方が違うだけで、同じ意味になります。
「エンドロール」は本編終了後に上映されるパートのこと。
「エンドクレジット」は本編終了後に上映されるパートに、キャスト・スタッフ・音響など映画制作情報が載っている部分という意味です。
エンドロールの意味はフィルムからきている!
「エンドロール」は元々映写の専門用語で使われていました。
通常映画のフィルムは1巻大体1,000フィート(上映時間約10分ほど)
1本のフィルムだけでは時間がたりないので、数本のフィルムを順番に映して映画を上映しています。
この1本のフィルムを編集して効果音などを録音したりする際に、10本くらいに小分けします。
小分けしたものを「ロール」といい、1番最後のロール(10本なら10巻め)を「エンドロール」といいます。
ちなみに映画の本編終了後に出てくるキャスト・スタッフ・音響などの載っている部分は映画制作陣の紹介をしているので「スタッフロール」と呼ぶこともあります。
ドラマなどでは冒頭にスタッフやキャストの紹介が流れてくることもありますが、その際はオープニングスタッフロールではなく「オープニングクレジット」などと言います。
オープニングスタッフロールは聞いたことないですよね。
ちなみに「エンドロール」や「スタッフロール」は和製英語なので、海外でこの言葉を使っても伝わりません。
英語ではエンドクレジット(End credit)と言います。
エンドクレジット(エンドロール)の順番は?
エンドクレジット(エンドロール)の順番は映画によって違いますが、流れ的にはこのようなパターンが多いです。
- 主役の俳優
- 準主役の俳優(ヒロインなど)
- 脇役の俳優
- 端役の俳優
- 脇役の俳優(大御所)
- 制作・プロデューサー
- 脚本
- 音楽
- 撮影、美術などのスタッフ
- 協力・協賛(取材、ロケ地など)
- 監督
主役から始まり準主役、スタッフ紹介、最後に監督というパターンが多いですが、オープニングで主演俳優などの出演者や制作プロダクションが紹介される場合もあります。
ハリウッド作品などの外国映画ではオープニングで主演俳優などのを紹介(オープニング・クレジット)をした場合、エンドクレジットで再度表示されることはありません。
昔の外国映画などを見たときはオープニング・クレジットでキャストやスタッフ・監督の紹介があり、最後は「THE END」のみで終わるものが圧倒的に多かった印象です。
時代によってもスタッフロールの入れ方が変わっているのかもしれないですね。
エンドクレジット後のおまけ映像はなんという?
エンドロールやエンドクレジットの後におまけ映像がある映画もありますね。
この映像のことをポストクレジットシーンと言います。
ポストクレジットシーンが多い映画として有名なのがこちらです。
- 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ
- 「アナと雪の女王」などのディズニー作品
- 「トイストーリー」などのディズニーピクサー作品
- 「アベンジャーズ」などのマーベル作品
海外ではエンドクレジットは見ない?
日本だと映画のエンドロールまで見終わってから席を立つ人が多いですが、海外では映画が終了すると大多数の人がすぐに席を立って劇場から出ていきます。
その理由には「エンドロールの文字を見ても面白くない」、「エンドロールを見る必要性が分からない」からなんだそうです。
中には曲がよければ座って聞いている、クレジット後に映像がある時だけは見るという意見もありました。
日本だと当たり前だと思っていたことが、国によってとらえ方が違うのは興味深いし面白いですね。
映画のエンドロールとエンドクレジットの違いは?まとめ
人によって言い方は違いますが「エンドロール」も「エンドクレジット」も同じ意味合いになる言葉です。
好きな方を使って大丈夫ですが、海外では「エンドクレジット」しか伝わらないので気を付けて下さいね!
そして映画の後のおまけ映像は「ポストクレジットシーン」と言います。
ポストクレジットシーンがあるのかないのか確かめるためにも最後まで席を立たない方がいいのかなと思いますが、海外の人はこのおまけ映像は見れているのか気になりますね。
映画を見に行く際は、ポストクレジットシーンがあるかないかを予想しながら見るのも楽しいかもしれないですね。