幸せな色というと何色を思い浮かべますか?
日本人なら温かい色や黄色を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
けれど青い色が幸せな色と言われるのをよく耳にします。
そこでなぜ青い色が幸せな色と言われているのか、理由をまとめてみました。
青い色が幸せな色なのはなぜ?
青い色が幸せの色といわれているのはこの3つの要素が大きいようです。
1つずつ解説していきます。
青い鳥
1つ目はメーテルリンクの小説「青い鳥」からきているイメージです。
青い鳥はチルチルとミチルという兄弟が幸福の象徴である青い鳥を探しに色々なところに旅に行きますが、結局捕まえることはできませんでした。
そして家に帰ってきて目覚めたとき、青い鳥は自分たちの家の鳥籠にいた=幸せはすぐそばにあったというお話です。
ヨーロッパには青い色をした鳥がいないため実在しない「幸せの象徴」として物語に青い鳥を登場させたという解釈がされているようです。
日本にはオオルリ、ルリビタキ、カワセミなどの青い鳥がいます。
サムシングブルー
2つ目は花嫁が結婚式の日に身に着けると幸せになれると言われる4つのものサムシングフォーのうちの一つ サムシングブルーです。
サムシングフォーとは
- なにか一つ古いもの
- なにか一つ新しいもの
- なにか一つ借りたもの
- なにか一つ青いもの
「青」は 花嫁の純潔や清純を表す色で、幸せを呼ぶ色とされています。
結婚式では人目につかないように「サムシングブルー」を身につけるのが良いと言われています。
聖母マリアの青
3つめは聖母マリアの青い色です。
絵画に描かれる聖母マリアは青いマントをまとっていることが多く、青は高貴な人・聖母の色といわれています。
むかし青い色は貴重なラピスラズリから作られていて、ウルトラマリン(海のかなた)と呼ばれていました。
そしてカトリック教会では聖母マリアのことをマリス・ステラ(海の星)と呼んでいました。
このマリス・ステラ(海の星)とウルトラマリン(海のかなた)の海のイメージから、聖母マリアの絵画には青い色が多く使われるようになったと言われています。
ウルトラマリンはとても高価な顔料なので、聖母マリアに使うに相応しい高貴な青として芸術家たちの間で浸透していったようです。
国で違う色の感覚
青は幸せな色というイメージがあっても、国によってこのイメージはかなり変わってきます。
欧米では青は「希望、忠実、優秀、憂鬱、わいせつ」
西洋では「信頼、安全、孤独」
というイメージがあるようです。
欧米での青=わいせつというイメージは成人向けの出版物の検閲を青色でチェックしていたことが理由で、成人向けの映画を「blue film」と言います。
日本では映画「幸福の黄色いハンカチ」のイメージから幸せの色に黄色を思い浮かべる人も多い気がしますが、西洋では黄色は裏切り者のユダの色と言われ嫌われていた時代もありました。
古代中国では黄色は皇位を象徴する「高貴な色」となっていたので、色のイメージは国や文化によってずいぶん違うことがわかります。
日本では青い色の食べ物は食欲を減退する色と言われていますが、欧米では青いお菓子などがあります。
最近では青いチョコレートや青いグミなど日本でも青い色が使われている物も増えてきましたね。
ちなみに10か国に住む人々に最も好きな色をアンケートしたところ青が1位という結果が出ています。
世界的にみても青は人気のある色なんですね。
幸せな花言葉をもつ青い花は?
幸せな花言葉を持つ青い花にはどんなものがあるのかもまとめてみました。
カーネーション
青いカーネーションには永遠の幸福、真実の愛、純粋な愛情など。
サムシングブルーに使う花としても親しまれています。
バラ
青いバラの花言葉は夢叶う、神の祝福など。青いバラの花束は、お祝いに向いていますね。
ブルースター
青い星型のお花が咲くブルースターの花言葉は信じあう心、幸福な愛。
こちらもサムシングブルーとしておすすめです。
ヒヤシンス
青いヒヤシンスの花言葉は変わらぬ愛。
愛する人へのプレゼントにも使えそうですね。
青い色が幸せな色なのはなぜ?まとめ
青い色が幸せの色といわれているのは
- 幸せの象徴としての青い鳥
- 身につけると幸せになれるサムシングブルー
- 聖母マリアをイメージする高貴な青い色
この3つからきているイメージになりますが、どれも西洋からの由来になります。
他にも違う色を調べると新しい発見があるかもしれませんね!