買ってきたピーマンを保存してたら赤い色になってきた!
こんなときは腐っているのか心配ですよね。
そこでピーマンが赤い色になっても食べれるのか、赤く変色する原因が何かを調べてみました!
ピーマンが赤くなって気になっている人は参考にしてみて下さいね。
ピーマンが赤くなっても食べれる?
ピーマンは赤くなっても食べれます!
赤くなったピーマンは独特の苦みが減って甘みが増し、栄養価もあがります。
嬉しいことだらけですね!
ピーマンが赤く変色する原因は?
ピーマンが赤くなる原因はピーマンが完熟したということになります。
通常売っている緑色のピーマンは完熟する前の若いピーマンになります。
ピーマンは熟していくと緑色→オレンジ色→赤色となり完熟していきます。
果物と一緒で完熟することによって栄養価が増し、甘みも増え美味しくなるんですね。
完熟した赤いピーマンはパプリカとは別物になります。
緑色のピーマンと赤色のピーマンの栄養価の違いは?
緑色のピーマンと赤色のピーマンではどのくらい栄養価が違うのか比較した表をみていきたいと思います。
栄養素 | 緑ピーマン | 赤ピーマン |
ビタミンK | 20μg | 7μg |
ビタミンC | 76mg | 170mg |
ビタミンEα | 0.8mg | 4.3mg |
β-カロテン | 400μg | 1,100μg |
ビタミンC、Eα、β-カロテンなどの栄養素は、完熟した赤いピーマンの方がアップしているのがわかります。
さらに赤い色素であるカプサンチンが増加します。カプサンチンには抗酸化作用がありアンチエイジングにも効果があると言われています。
栄養価を比較してみるとピーマンは赤く熟した方が栄養成分があがるので赤いピーマンの方がいいと思うかもしれませんね。
けれどピーマンの苦みも元になっている「クエルシトリン」と「ピラジン」という栄養素はピーマンが赤く熟す過程でかなり減少してしまいます。
「クエルシトリン」は新陳代謝を高めデトックス効果や高血圧予防の効果があり、「ピラジン」は血液がサラサラになる効果があります。
食べやすさで行くと赤いピーマンですがどの栄養素を多めに取りたいかで緑のピーマンか赤いピーマンか決めた方が良いということになります。
ちなみに「ピラジン」は緑ピーマンの種やワタに多く含まれているので、食べるときは取り除かないでワタと種も一緒に食べるのをおすすめします。
ワタと種は捨てている人が多いと思いますが(私も捨てていました)、食べても害はありません。
一緒に食べる際はピーマンの肉詰めのお肉に混ぜたりすると違和感なく食べることが出来ますよ!
なぜ緑色のピーマンを売っているのか?
赤いピーマンが完熟しているならなぜ完熟していない緑色のピーマンを売っているのか不思議ですよね。
それはコストや収穫までの時間に理由があるようです。
緑のピーマンが収穫できるのは開花してから15〜20日後。
けれど完熟した赤いピーマンを収穫するには開花から60日後くらいになります。
ピーマンが赤く熟すまでにはそれなりの日数がかかり手間や費用も上がっていきますが、その割に販売価格はそれほど高くならないそうです。
緑のピーマンの方が収穫が早く低コストで作ることができるので、ピーマンを赤く完熟するまで待ってから売る農家は少ないそうです。
我が家の近所では赤く熟したピーマンを売っているお店もみかけるようになりましたが緑ピーマンも赤ピーマンも値段はそれほど変わらなかったですね。
赤いピーマンを見かけたときは珍しいので率先して購入するようになりました。
赤いピーマンとパプリカの違いは?
赤いピーマンとパプリカは似ていますがまったく別の野菜になります。
赤いピーマン
ピーマンはナス科トウガラシ属で原産地は中南米の熱帯地方。
アメリカで大きくて肉厚な甘トウガラシが品種改良されたベル型の大型ピーマンが明治時代に日本へと伝わってきました。
今の中型種のピーマンが作られるようになったのは終戦後からで、その頃から日本でも普及するようになったようです。
パプリカ
パプリカはナス科トウガラシと同じ仲間で、原産地は南米大陸。
コロンブスが大航海時代に持ち帰り、ハンガリーで栽培品種が育てられ南ヨーロッパへと伝わっていきました。
ピーマンに比べてサイズが大きく肉厚で甘味があるのが特徴です。
よく目にするベル型のパプリカは1993年頃にオランダから輸入したもので、それが日本で広がっていきました。
ピーマンと違って苦味や青臭さが無く、果物のような甘味があるので生で食べても美味しく食べられます。
パプリカは完熟すると品種によって赤・オレンジ・黄になり、完熟させない白や黒のパプリカもあります。
ピーマンが赤くなっても食べれる?まとめ
ピーマンが赤くなるのは実が完熟するだけなので、赤くなっても問題なく食べることが出来ます。
赤く熟すことでビタミンCやβ-カロテンなどの栄養価が増えますが、緑のピーマンに多く含まれるクエルシトリン(新陳代謝を高める効果)とピラジン(血液サラサラ効果)は大幅に減ってしまいます。
赤くなったピーマンは苦みが減り甘みが増すので子供には赤いピーマンの方が食べやすいかもしれません。
ピーマンはワタや種にも栄養があるので、丸ごと食べられる料理で上手に栄養を取り入れてみて下さいね!