参院選が決まり選挙が始まってから総理や政治家をテレビで見る機会が増えましたが、一つ気になる事がありました。それは胸に付けている『黄色い羽根』です。
赤い羽根は募金で有名ですが「黄色い羽根って何?なんで黄色い羽根をつけているんだろう?」と思いませんでしたか?
そんな訳で今回は黄色い羽根について意味や始まりを調べてみました!
総理や政治家がつけている黄色い羽根の意味とは?
総理や政治家の方がスーツの襟につけている黄色い羽根には法務省が進めている「社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~」という政策の一つとして、シンボルマークの黄色い羽根を付けています。
《総理の動き》本日(12月15日)安倍総理は官邸で第28回犯罪対策閣僚会議を開催しました。会議では再犯防止推進計画(案)等及び国際テロの現状と対策について議論が行われました。#黄色い羽根 https://t.co/KzkZIWX8Fx pic.twitter.com/ULIuw3SPVT
— 首相官邸 (@kantei) 2017年12月15日
■“社会を明るくする運動”とは?
“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~はすべての国民が,犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め,それぞれの立場において力を合わせ,犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動で,2019年で69回目を迎えます。
■地域のチカラが犯罪や非行を防ぐ
テレビや新聞では,毎日のように事件(犯罪)のニュースが報道されています。安全で安心な暮らしはすべての人の望みです。犯罪や非行をなくすためには,どうすればよいのでしょうか。取締りを強化して,罪を犯した人を処罰することも必要なことです。しかし,立ち直ろうと決意した人を社会で受け入れていくことや,犯罪や非行をする人を生み出さない家庭や地域づくりをすることもまた,とても大切なことなのです。
立ち直りを支える家庭や地域をつくる。そのためには,一部の人たちだけでなく,地域のすべての人たちがそれぞれの立場で関わっていく必要があります。“社会を明るくする運動”では,犯罪や非行のない地域をつくるために,一人ひとりが考え,参加するきっかけをつくることを目指しています。(法務省の社会を明るくする運動より引用)
特に7月は『社会を明るくする運動』の強調月間・再犯防止啓発月間となっています。
そのため、7月頃から犯罪対策閣僚会議の際などにもこの黄色い羽根を付ける政治家が増えています。
社会を明るくする運動の始まり
昭和24年7月1日更生保護制度の新しいスタートである「犯罪者予防更生法」が施行され7月13日から1週間にわたって「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催。
昭和26年7月「銀座フェアー」と「矯正保護キャンペーン」を通じて犯罪の防止と犯罪をした人たちの立ち直りには一般市民の理解と協力が不可欠であるという認識を深めた法務府(現在の法務省)が『社会を明るくする運動』と名付け世に広げることにしました。
なぜ羽の色が黄色なのか?
第61回の本運動から「黄色い羽根」を運動のシンボルマークとして長崎地区保護司会が考案し全国で活用。
第65回の社会を明るくする運動から「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」と名付けられ一般の方にも普及するようにしているそうで『黄色=幸福(しあわせ)』というイメージからきているようです。
#黄色い羽根
「社会を明るくする運動 ~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」
すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動 で
7/1~7/31までが強化月間。 pic.twitter.com/3c4lKHKaKJ — tommy ☆ 夢雀 (@tommy777_tommy) 2019年7月3日
『黄色=幸福(しあわせ)』というイメージは高倉健さんが主演した『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』という映画からきているのではないかと思います。
この映画は1977年(昭和52年)に公開された映画で、高倉健さん演じる元犯罪者が刑期を終え網走刑務所を出所し、妻の元へ戻る道中の葛藤を描いた話しです。
出所直後に「もしまだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…鯉のぼりの竿に黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。それが目印だ。もしそれが下がってなかったら俺はそのまま引き返して、2度と夕張には現れない」と書いたハガキを出しており、旅の途中で知り合った桃井かおりさん、武田鉄矢さん演じるカップルと迷いながらも家へ向かうと何十枚もの黄色いハンカチが風にたなびいていた…という名作です。
谷村新司さんが旗振り役(フラッグアーティスト)
更に第59回(平成21年)の『社会を明るくする運動』で歌手の谷村新司さんに広報ポスターに出演してもらったことをきっかけに、第60回運動(平成22年)からフラッグアーティスト(本運動の旗振り役)となりました。
谷村新司さんはこの『社会を明るくする運動』の趣旨に深く共鳴し、ライフワークとして応援したいと申し出てくれたそうです。
そして谷村新司さんが作詞作曲した社会を明るくする運動応援ソング「咲きほこる花のように」を贈呈して下さったということです。
アニメや芸人など色々なタイアップ
『社会を明るくする運動』では色々なタイアップをしてこの運動を知ってもらおうと頑張っています。
毎年色々なタイアップをしていて今年は「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer (オーヴァー クォーツァー)」と“社会を明るくする運動”作文コンテストとのタイアップポスターを作成。“社会を明るくする運動”作文コンテストを開催しています。
【#社会を明るくする運動作文コンテスト タイアップポスター】
東映株式会社の協力のもと,「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」と“社会を明るくする運動”作文コンテストとのタイアップポスターが完成しました!たくさんの応募をお待ちしています! pic.twitter.com/NxmMXqq0Qp — 法務省保護局 (@MOJ_HOGO) 2019年6月26日
過去には鉄拳さんのトークショーや映画「未来のミライ」、「メアリと魔女の花」などの作文コンテストも開催していました。
この政策にかなり力を入れているのがわかりますね。
更生保護の可愛いマスコットキャラクター
『社会を明るくする運動』ではマスコットキャラクターも作られていて「更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん」に加え彼らの立ち直りを支える「更生保護ボランティア」保護司のクジラ先生、BBS会員のイルカ姉さん、協力雇用主のアシカ親方、更生保護女性会員のオコジョさんなども登場しています。
【サラちゃんの更生物語】
ホゴちゃんのお友達,サラちゃんも昔は非行ペンギンでした。
サラちゃんが更生ペンギンになるまでの物語です。 pic.twitter.com/XjTkC2MEUx — 法務省保護局 (@MOJ_HOGO) 2016年6月10日
総理や政治家がつけている黄色い羽根の意味まとめ
いかがだったでしょうか?こうして調べてみると色々な角度から『社会を明るくする運動』をアピールしていますよね。
今回『黄色い羽根』について調べたことでこの運動を知るきっかけになりました。
名前の通り明るい世の中にする為にはお互いの協力が必要ですよね。私も出来ることから始めてみようと思います!
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