何気なく飲んでいたペットボトルの麦茶の成分を見てみたら麦だけでなく「乳化剤」が入っていました。
お茶なのに乳化剤が入っているの?とびっくりしたので、なぜ麦茶に乳化剤が入っているのかを調べてみました。
合わせて乳化剤が入ってない麦茶も調べてみたので、参考にしてみて下さいね。
麦茶に乳化剤が入ってるのはなぜ?
麦茶に入っている乳化剤にはいくつかの目的があります。
- 麦茶のでんぷん質という成分が長期保存をすると沈殿するので、成分を分散させ濁らなくさせるため
- ペットボトルの麦茶の泡立ちを抑えるため など
これを見ると麦茶に入っている乳化剤には見た目をよくするという目的が大きいようですね。
そのため、乳化剤が入っている麦茶は主にペットボトルなどの容器に入ったものが多いです。
食品に使われている添加物は、法律上の規定では安全とされているものです。
しかし乳化剤には合成添加物とダイズや卵黄から採られたり、牛乳を原料とする天然添加物がありますが、表記上は「乳化剤」となっているので消費者からみると具体的に何が使われているのかはわかりません。
今の時代は手軽で便利な食品には合成添加物が入っていることが多いので、乳化剤や添加物が使われているから全部ダメ!というようにあまり神経質になる必要はないと思います。
大量に摂取するとなると問題ですが、普通に生活している中で口にする程度なら大丈夫だと個人的には思います。
ここは個人それぞれの判断になると思いますが、商品を購入するときに原材料を見てなるべく合成添加物が入っていないものを選ぶようにすれば100%は無理でも、摂取する量は減らせますよね!
気になる人は、手間はかかりますが自分で作った麦茶を持ち歩いたり、乳化剤の入っていないお茶を選ぶようにするのがいいと思います。
乳化剤が入っていない麦茶は?
私がたまたま気づいた乳化剤入りの麦茶はとあるスーパーのPBのものでした。
では、乳化剤が入っていない麦茶はどこのメーカーなの?と気になりますよね。
有名なところだと下記のものは乳化剤が入っていませんでした!(他にもまだあると思います)
- 伊藤園の健康ミネラル麦茶
- サントリーやさしい麦茶
- サントリー胡麻麦茶
- ローソンむぎ茶
- セブンイレブンの厳選麦茶
- ファミリーマートの香ばし麦茶600ml(原料の大麦以外にビタミンCが入ってます)
- デイリーヤマザキ国産六条大麦使用 麦茶(原料の大麦以外にビタミンCが入ってます)
けれど、ファミリーマートの香ばし麦茶は1リットルサイズになると乳化剤が入っていました。
同じ商品でもサイズによって乳化剤が入ることがあるんですね。
液体の量が多くなると、泡立ちや濁る可能性が増えて安定しにくくなるからなんでしょうか?謎です。
ベビー用の麦茶にも乳化剤が使われているものがあるので、さすがに赤ちゃんには飲ませたくないなと思ってしまいました。
購入するときは注意深く見た方がよさそうですね!
こちらの赤ちゃん用麦茶は乳化剤が不使用になっています。
乳化剤にはどんな役割があるの?
主に食品で乳化剤を使用する場合の目的がこちらになります。
【乳化作用】
水と油など混ざりにくいものを混ぜる作用があり、混ぜると色が白く濁るので乳化といいます。
マヨネーズ、ドレッシング、コーヒーとミルクの分離を防ぐために使われたりします。
マヨネーズでは卵黄が乳化の役割を果たしています。
【分散作用】
水や油に溶けない物質を沈殿したりせず、混ざり合った状態になるようにします。
チョコレート、焼き肉のたれなどを作るときに用いられる。
【可溶化作用】
水に溶けにくい物質を、水に溶けたような状態に見せることができます。
普通に乳化させると白く濁った色になりますが、可溶化させることで透明度が上がります。
【起泡作用】
液体と空気の接触面積を増加させ、保護膜を作って泡を破れにくくします。
パン、ケーキ、アイスクリーム、ホイップクリームの製造などで使われることが多い。
【消泡作用】
泡立ちを抑える作用があるので混ぜたときにできる泡を消したり、ペットボトルなどを輸送している最中にできる泡を消したりします。
【湿潤・浸透作用】
液体を固体の表面に広げたり、隙間を伝って内部に染み込みやすくします。
【離型】
剥離性を持たせて、食品を金型や包み紙から剝がれやすくします。
蒲鉾やソーセージを包装から取り出しやすくしたり、ガムが歯にくっついたりしないようにします。
【抗菌性】
乳化剤としての役割のおまけとして発生する効果に、カビ・酵母・グラム陽性菌などの発育を抑制する作用があり日持保持剤としても使用されています。(日持保持剤はお弁当、惣菜など短期間の腐敗・変敗を抑制するもの)
ただし、日持保持剤など乳化剤以外の目的で使用する場合には物質名で表示する必要があります。
食品衛生法上の表示基準では「乳化・分散・浸透・起消泡・離型」などの目的で使用する場合は「乳化剤」と一括表示することが認められています。
麦茶に乳化剤が入ってるのはなぜ?まとめ
麦茶に乳化剤が入っているのは「麦茶のでんぷん質という成分が長期保存をすると沈殿するので成分を分散させ濁らなくさせるため」、「麦茶の泡立ちを抑えるため」というのが主な理由になります。
わたしはやさしい麦茶をよく飲んでいたので、乳化剤が入ってないとわかって安心しました。
乳化剤は法律上では安全とされているものですが、麦茶に入れなくてもいいものなので出来るだけ乳化剤の入ってない麦茶を選びたいですね。
今度から麦茶やお茶を買うときには原材料もチェックするようにしてみようと思います!
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