ナスを使おうとして包丁で切ったら、ナスが茶色く変色していた。
とくに匂いも変わらないときは使っても大丈夫なのかわからないですよね。
そこで、ナスの色が茶色に変色していても食べられるのかをまとめてみました。
合わせて、種が黒や茶色になったナスについても調べたので参考にしてみて下さいね!
ナスが茶色に変色していても食べられる?
ナスの断面にうっすらと茶色い斑点や模様があるくらいなら、内側が変色していても食べることは出来ます。
しかし、劣化をしているので味や食感は劣ります。
アクや苦みが強くなっている状態のときもあるので、子供に食べさせるのはやめた方がいいです。
茶色くなったナスは新鮮なナスで作る漬物のような食べ方は出来ないので、味噌炒めなどの濃い味付けで火を通す料理がおすすめです。
茶色い部分が広範囲ならあきらめて捨てた方がいいです。
ナスの内側まで変色がいっているときは、どれくらいの範囲が茶色くなっているかで食べるかを判断した方がいいですね。
私はそこまで茶色い部分がひどくないナスを調理したことがあるんですが、焼き肉のたれで味付けをしたのに食べたら酸っぱかったことがあります。
茶色くなった茄子に火を通したら余計に味がおかしいのが際立ったので、腐りかけのみそ汁を温めたら酸っぱくなるのと同じ現象かもしれないです。
皮の一部が茶色く変色したものは、茶色い部分を切り取れば使えます。
確実にわかるのは食べてみることですが、口にしてあきらかに味がおかしいときは潔く捨てた方がいいですね。
ナスが茶色に変色する原因は?
ナスが茶色に変色する原因には
- 低温障害
- 酸化
などがあげられます。
なすはインドが原産地とされる野菜で、寒さや乾燥に弱い野菜とも言われています。
ナスの保存に適した温度は8℃~12℃になっているので、冷蔵庫などの冷たい場所に置くと低温障害でナスの色が変色してしまいます。
またナスを切った断面が茶色く変化していくのは、ナスの「あく」が空気に触れたことでナスが酸化する褐変(かっぺん)と呼ばれる状態になります。
切ったりんごが酸化していくのも同じ理由です。
切ったナスの酸化を防ぐには切った後、すぐ調理をして火を通してしまいます。
すぐに調理をしない場合はボウルに一つまみ~二つまみの塩を入れ、ナスを塩水さらすことで変色を防ぐことが出来ます。
長時間水にさらすとナスの栄養が水に溶け出してしまうので、水に浸けるのは5分~10分ほどにしておきましょう。
私の経験上、新鮮なナスを切った場合は酸化するスピードはそんなに速くないですが、古くなった茄子は切った直後からかなり変色していることが多いです。
ナスの皮が茶色い場合は食べられる?
ナスの実ではなくナスの皮に茶色い傷のようなものがついている場合もありますがこちらも食べられます。
この茶色い傷はナスの実が枝に擦れたりして出来た傷になります。
お尻の部分が茶色くなっているナスは、ナスが種を守るために実を固くすることで出来る自然の作用によるキズになります。
このようなナスは茶色の部分が固くなって美味しくないので、茶色い皮の部分を取り除いてから調理するのがおすすめです。
お店でナスを購入するときはナスのお尻に茶色いキズがないものを選びましょう。
ナスの種が黒や茶色でも大丈夫?
ナスの内側が白くても、種が茶色や黒くなっている場合はどうなんでしょうか?
この種の色は鮮度が落ちてきているというサインになります。
食べても問題はないので、種を取り除かなくても大丈夫です。
ナスは若いうちに収穫するので旬の始め頃は黒っぽい種は少ないですが、時間がたってくると種が熟して黒くなっていきます。
購入から時間がたった場合も種が熟して黒くなることがあるので、購入したら出来るだけ早く消費するようにしましょう。
もし皮の表面が綺麗な状態であれば低温障害を起こしている可能性もあります。
低温障害、黒や茶色い種がある状態だと新鮮なナスより味が落ちていることがあるので、できるだけ早く使い切るようにした方がいいです。
ナスの種が多い場合は?
ナスを切ったら中身が種だらけの場合もありますよね。
ナスが成長しすぎると種がめだってくるのでこの場合も食べて大丈夫です。
けれど種のプチプチとしたゴマのような食感が残る場合があります。
ナスの最適な保存方法は?
ナスの保存方法は冷蔵保存、常温保存、冷凍保存があります。
それぞれ日持ちが変わってきますので、自分に合う保存方法を試してみて下さいね。
冷蔵保存の場合
冷蔵庫で保存する場合は冷蔵室ではなく野菜室に置くようにします。
冷蔵庫10℃以下で2~3日保管すると低温障害で茶色くなってしまうので、必ず野菜室で保存しましょう。
新聞紙で包む場合は野菜室での保存の目安は3日ほどですが、ラップに包むと日持ち期間がグッとのびます。
初めにナスの表面に水気がついている場合はよく拭き取ります。
水気がついたままナスを包むと傷む原因になってしまうことがあるので、しっかりと水を拭き取るようにして下さい。
ナスを1つずつラップで包み、ジップロックなどの保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ入れると保存の目安は10日間ほどに。
ナスは水分量が多い野菜なので、ラップで包むことにより水分の蒸発を防ぐことができます。
新聞紙で包むよりもラップで包んだ方が日持ちがするので、すぐに使わない場合はラップに包んで保存するのをおすすめします。
常温保存の場合
冷蔵庫がいっぱいで入らないという場合、室温が15℃以下なら常温で保存しても大丈夫です。
夏場は痛みやすくなるので常温保存は避けた方が良いです。
常温保存の場合はナスを1本ずつ新聞紙で包み、直射日光を避けた風通しの良い場所で保存します。
新聞紙がないときはキッチンペーパーでも代用できます。
保存期間の目安は2~3日ですが水分が抜けやすいので、出来るだけ早く食べるようにして下さい。
冷凍保存の場合
ナスは冷凍保存も出来ます。
冷凍保存する場合は食べやすい大きさにカットしたら5分~10分程水にさらしてアクを取ります。
キッチンペーパーなどで水気をしっかりとってからジップロックなどに入れ空気を抜いて冷凍庫へ。
冷凍保存の目安は約1ケ月ほどで、使用するときは凍ったまま調理します。(解凍して使うと水っぽくなってしまいます)
ちなみに冷凍したナスを調理したことがあるんですが、炒め物にしたら皮が固くてはっきりいってまずかったです(^^;
かなり炒めたんですが茄子の実の部分はとろっとしても皮の食感がキシキシして口に残りました。
あとは業務スーパーで購入した冷凍ナスで味噌汁を作ったことがあるんですがやはり皮の部分が固くてイマイチでした。
この感じからすると冷凍したナスはラタトゥイユなどの煮込み料理にした方がいい気がします。
あとは小さめに刻んで調理した方が美味しく食べられると思います。
ナスを冷凍しようと思っている人は自分に合う調理方法を試してみて下さいね!
ナスが腐るとどうなる?
ナスは水分をたくさん含んでいるので傷みやすい野菜と言われています。
ナスが古くなってくると実にハリがなくなり、触るとぶよぶよとした触感になります。
次に水分が出てきたりぬめりが出てきます。
腐敗が進むとすっぱい臭いがしたり、切った断面がまだらに変色していたり、グチュグチュしていることもあります。
ぬめりがなくても長い期間保存していたナスを切った断面を見て、中の方まで茶色く変色していたら食べるのをやめた方がいいです。
古いナスのおすすめレシピ
古くなったナスでも美味しく食べられるレシピをご紹介します。
ナスの煮びたし
ナスがとろとろになるのでしなびたナスでも大丈夫です。
ナスのみそ汁
古いナスの食感が気になる場合は皮を剥けば美味しく食べることが出来ます。
山形のだし
山形県の郷土料理できゅうり、ナス、オクラ、みょうがなどを細かく刻んで醤油や出汁で味付けした料理です。
さっぱりしていて白いご飯にかけて食べたり、冷奴や素麺にかけて食べても美味しいです。
ラタトゥイユ
ナスや色々な野菜を煮込んで作るので古くなったナスでも柔らかく食べることが出来ます。
まとめ
ナスは茶色に変色していても、断面にうっすらと茶色い斑点や模様があるくらいなら食べることは出来ます。
しかし広範囲の場合は痛んでいるのが明らかなので、処分をした方がいいです。
種の色が黒や茶色になっているものは鮮度が落ちているけど、腐っているわけではないので食べられます。
でも変色したナスは出来れば食べたくないですよね。
やはり鮮度があるうちに食べるのが一番だと思います。
ナスはデリケートな野菜なので保存期間も2~3日と短いですが、少し工夫をして保存をすれば日持ちをさせることも出来るので、自分に適した方法で保存してみて下さいね。
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