先日、黄色い菊の花が安く売っていたので購入して家に飾っていたところ家族に縁起が悪いと言われてしまいました。
確かに菊の花はお葬式のイメージがありますが、菊にも種類が色々あり家に飾る人もいると思います。
そこで菊の花を家に飾るのはありなのか?縁起が悪いと言われている理由と素敵な飾り方も調べてみました。
菊の花を家に飾るのはあり?
菊の花を家に飾っている人はたくさんいますし、ありです。
日本では菊はお供えに使う仏花でもありますが、最近ではマムと呼ばれる西洋菊もありギフトなどにも使われる人気の花です。
そしてオーストラリアでは母の日には菊の花を贈るという習慣があります。
菊は英語でChrysanthemum(クリサンセマム)といい、長いのでmum(マム)=お母さんと呼ばれています。
菊の花が縁起が悪いと言われるのはなぜ?
菊の花が縁起が悪いと言われるのは「葬儀で使われる花」や「お供えする花」だからというのが理由です。
特に白い菊には葬儀のイメージが定着していますよね。
しかし日本では古来より仏前の花として樒(しきみ)という花が用いられていました。
【樒の花】
白い菊を弔事で使用するようになったのは、ヨーロッパから伝わった習慣だという説があります。
19世紀頃のフランスではお墓参りに白菊を供えるというしきたりがあり、やがてヨーロッパ各地にも広まっていったと言われています。
日本では江戸時代までは白い菊は供養などに使われていなかったようで、葬儀用の大きな祭壇などもありませんでした。
江戸時代末期頃になると葬儀屋を営む人が現れ始めます。
明治になると西洋文化を積極的に取り入れる時代になり、お墓に白い菊を供えるという文化も伝わっていったのではと考えられています。
日本では菊は邪気を払うともされており、9月9日の「重陽の節句」では無病息災や長寿を願い、菊酒を飲んだり栗ご飯を食べる行事があります。
「菊を飾ると福が来る」とも言われており、このことから菊は元々は縁起が悪い花ではありません。
けれど仏前にもお供えする花なので縁起が良くないと嫌がる人もいます。
トラブルにならないためにも贈る相手を選ぶのがベストですね。
もし菊を贈る場合は、お供えに見える輪菊と小菊は避けた方がいいです。
菊の花言葉は?
菊の花の花言葉は色によって違いますが、全般的な菊の花言葉は「高貴」・「高潔」・「高尚」という意味になります。
色別の花言葉はこちら
- 白い菊…真実・誠実
- 赤い菊…あなたを愛しています
- 黄色い菊…破れた恋・わずかな愛・長寿と幸福
黄色い菊のみネガティブな花言葉がついているのは、黄色はキリストを裏切ったユダを指す色とされ、ヨーロッパでは20世紀半ば頃まで良くない色とされてきたからです。
けれど東洋では黄色は高貴な色とされ「長寿と幸福」というポジティブな意味にとらえられています。
菊の花は日本の国花
国花とは国を象徴する花のことです。
「日本の国花」は桜と菊になっていますが、法的に定められたわけではありません。
それでも日本の花として桜や菊を思い浮かべる人は多いと思います。
桜は日本の風景をイメージしたときに真っ先に思いつく花。
そして桜をモチーフにした歌もたくさんありますよね。
菊はパスポートや皇室の紋として使われている花で菊の品評会などもあり、高貴な花のイメージがあります。
さらに蘭・竹・菊・梅の4種を四君子(しくんし)といい、中国で君子とは「人徳・学識・礼儀に優れている人」のことを言いました。
蘭・竹・菊・梅の4種の植物がもつ特長が君子の特徴と似ていることから、草木の中の「四君子」に例えられています。
菊は「四君子」に選ばれている素晴らしい花ということです。
菊の花をおしゃれに飾るには?
菊の花をよりおしゃれにする飾り方を集めてみました。
お供えによく使われる輪菊や小菊もとっても素敵にアレンジされています。
どのアレンジも素晴らしくて菊へのイメージがガラッと変わりますよ!
・スタンダードな菊
・輪菊
・小菊
・スプレーマム
・輪菊とスプレーマムを使ったアレンジ
菊の花を家に飾るのはありなのか?まとめ
菊の花は人によっては縁起の悪い花というイメージが付いていると思いますが、本来は高貴で気高い花になります。
お部屋にも安心して飾れるお花だという事がわかりました。
菊はアレンジによって気品が溢れる花になったり、可愛くも出来るしとても素敵ですね。
家で菊を飾る際は、様々なアレンジをして楽しんでみて下さいね。