チョコレートケーキには様々な種類がありますが、良く耳にする名前がブラウニー、ガトーショコラ、ザッハトルテです。
3つともチョコレートケーキですが、その違いはどんなものか気になりますよね。
そこでブラウニー、ガトーショコラ、ザッハトルテの違いや特徴をまとめてみたので、この3つの違いが知りたい人は参考にしてみて下さいね。
また、それぞれの発祥の国はどこなのかも調べてみました!
ブラウニーとガトーショコラとザッハトルテの違いは?
・ブラウニーは薄力粉を多めに使用し、全卵を泡立てずにすべての材料を混ぜ合わせて作ります。
ケーキとクッキーの中間くらいの食感でさっくりとした焼きあがりになりますが、最近はしっとりしたブラウニーのレシピも流行っています。
・ガトーショコラは卵黄と卵白を別々に使用し、卵白を泡立てたメレンゲを入れて焼き上げます。
レシピによっては薄力粉を入れない場合もありますが、ガトーショコラの方が薄力粉は少なめでブラウニーよりもチョコレートの量を多く使います。
とても濃厚でしっとりとした食感になります。
・ザッハトルテはチョコレート生地のスポンジにあんずジャム(アプリコットジャム)を挟み、
ケーキの表面をチョコレートでコーティングしたケーキです。
食感は周りが固いコーティングで、ずっしりと重いチョコの味になります。
本場のザッハトルテのチョコレートコーティングはグラサージュショコラと言って砂糖を大量に入れて作り、飴のようなものでシャリっとしています。
違いの比較表
それぞれのケーキの違いを表にまとめてみました。
ケーキ | 食感の違い | 特徴の違い |
チョコブラウニー | さっくり |
|
ガトーショコラ | 濃厚でしっとり |
|
ザッハトルテ |
ずっしりと重め |
|
ブラウニーの発祥は?
ブラウニーはアメリカ発祥のチョコレートケーキ。
ブラウニーという呼び名はbrown=茶色が語源になっています。
ブラウニーの形はほとんどが四角形で、生地にナッツやチョコチップを混ぜてアレンジをしているものもあります。
気軽なお菓子として親しまれており、手でつまんで食べることも多いです。
ガトーショコラの発祥は?
ガトーショコラは正しくはフランス語でガトー・オ・ショコラと言います。
日本ではチョコレートを生地に混ぜ込んで焼いたケーキをガトーショコラと呼んでいますが、本来の意味は「焼いて作ったチョコレート菓子」、「チョコレートケーキ」のことを言います。
焼いたチョコレート菓子はフランスの1700年代に登場し、王立のチョコレート工場まで作られています。
フランスのガトーショコラは日本のガトーショコラと違い、火をしっかり通さずレアで濃厚なチョコレートの風味をしっかりと味わえるお菓子になっています。
ザッハトルテの発祥は?
ザッハトルテはオートリアが発祥で、オーストリアの「ホテル・ザッハー」と「洋菓子店・デメル」で提供されているチョコレートケーキ。
2か所で販売されている理由は「甘い7年戦争」としてとても有名な話しです。
元々、ザッハトルテはホテル・ザッハーが提供していましたが、財政難に陥ったときにウィーン王室ご用達のケーキ店「デメル」が資金援助をしました。
その代償としてザッハトルテの販売権を得て、「元祖ザッハトルテ」という文字をケーキの上にホワイトチョコレートで描く権利も譲渡したと言われています。
さらに門外不出だったザッハトルテのレシピが雑誌などに流出し、ホテル・ザッハーはデメルに商標使用と販売の差し止めを求めて裁判を起こしています。
7年にも及ぶ裁判の結果、ホテル・ザッハーとデメルのどちらにもザッハトルテの販売を認めるという判決になりました。
2つのザッハトルテには違いがあり、デメルはアンズのジャムをザッハトルテの表面にのみ塗り、デメルのザッハトルテ(Demel’s Sachertorte)として販売。
ホテル・ザッハーはアンズのジャムを内部にも挟んであり、オリジナルザッハトルテ(Original Sacher-Torte)として販売しています。
デメルのザッハトルテは日本でも百貨店やネット通販で購入することが出来ます。
ブラウニーとガトーショコラとザッハトルテの違いは?まとめ
ブラウニーとガトーショコラとザッハトルテは同じチョコレートケーキでも、材料や出来上がりの食感などが全く違います。
軽めのチョコレートケーキが好みならブラウニー、しっとりが好きならガトーショコラ、濃厚などっしり系が好みならザッハトルテという感じですね。
それぞれを食べてみて違いを比較するのもいいかもしれないです。
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