5月5日の子供の日には「菖蒲湯」に入るという風習がありますが、菖蒲を頭に巻くという話をきいたことはありますか?
菖蒲を頭に巻くことにどんな意味があるのか?また結び方や頭に巻く地域はどこなのかを調べてみました。
菖蒲湯の由来についてもまとめてあるので豆知識として読んでみてください。
菖蒲湯で菖蒲を頭に巻く意味は?
菖蒲の葉を頭に巻くのは「巻いた箇所が良くなる」という言い伝えがあるからです。
菖蒲湯に浸かりながら菖蒲を頭に巻くことによって、頭に邪気が入らないので頭が良くなるとされています。
また、お腹にまくと健康になるとも言われています。
子供になぜ菖蒲を巻くのか聞かれたときには「これを巻いたら頭が良くなるよ」と言って結んであげるといいでしょう。
菖蒲を頭に巻く結び方は?
菖蒲湯に浮いた菖蒲の葉を1つとり、鉢巻きのようにして頭に結びます。
お風呂に入れる前の菖蒲を使うよりも、お風呂に付けた菖蒲の葉の方が柔らかくなっているので巻きやすくなります。
お風呂の中で菖蒲を巻くのはちょっとした遊びのような感覚になるので、子供は喜びそうですね。
菖蒲を頭に巻く地域はどこ?
菖蒲を頭に巻く風習は全国的ではなく、地域によっては知らない人もいます。
子供の頃に菖蒲を頭に巻いたことがあるかというアンケートをSNSで実施した人によると、8割近い人が巻いたことがないという回答になっていました。
巻いたことがあるという回答で地域が確認出来た場所は熊本県、大分県、福島県の気仙沼でした。
これを見ると九州の方に比較的多い感じがしますが福島県でも子供の頃に巻いていたという人がいたので、他の地域でもやっている場所がありそうですね。
ちなみに熊本は加藤清正が敵に追われて菖蒲の中に隠れて助かったことから菖蒲=縁起が良いという話しで頭に巻いていたという話しもありました。
菖蒲湯の由来は?
菖蒲に関する風習は古代中国から伝わってきたもので、長寿や健康を願って菖蒲が使われていました。
また菖蒲は邪気を祓う薬草と考えられ「魔除け」としても用いられていました。
中国の「風土記」には端午の日(現在の5月5日)に邪気を払う作用があると考えられた蓬(よもぎ)で作った人形を飾り、菖蒲を門に掛け邪気を追い払っていたという記述があります。
それが日本に伝わり、日本でも菖蒲や蓬を軒に吊るす風習が残っている地域もがあります。
菖蒲湯に入ることで身を清め邪気を払い、子供の無病息災を願っていた古の風習が現代にも続いているんですね。
菖蒲を頭に巻く意味や結び方は?菖蒲湯の由来まとめ
菖蒲を頭に巻くことによって「頭が良くなる」との言い伝えがあったんですね。
菖蒲は売られている時期が限られている場合が多いので5月5日までに入手して、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
バスタイムが一層楽しくなりそうですね!
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