スッキリで7月9日から3日間に渡って『不妊治療と家族のかたち』として不妊治療についての特集が放送されています。
今日は2日目『費やした時間とお金・男性の不妊治療…原因と現状』というテーマについて放送していました。
今回は大阪にある男女どちらの不妊にも対応した不妊治療専門のクリニック『リプロダクションクリニック大阪』にて代表の石川智基医師にお話を伺っていました。
そのクリニックで精索静脈瘤、無精子症と診断された夫婦を取材。どのような病気なのか?治療方法などを解説していきます。
そして15年間不妊に悩んだ夫婦の密着についてまとめました。
※ちなみにリプロダクションとは「生殖」「繁殖」という意味だそうです。
1日目の記事はこちら→不妊治療と家族のかたち
3日目の記事はこちら→夫婦2人・特別養子縁組
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男性不妊の原因は?
男性の不妊のほぼ90%は造精機能障害(精子を作る機能に何らかの障害がある状態)で原因は様々ですがその半数が不明。よくわかっていないというのが実情です。
(スッキリより引用)
判明している原因として最も多いのは『精索静脈瘤』(せいさくじょうみゃくりゅう)という精巣の機能を低下させる病気です。
その他にも『無精子症』という病気があります。
精索静脈瘤とは
通常、血液は精巣から腎臓に向かって流れています。しかし精索静脈瘤の人は血液が逆流し腎臓から精巣に向かって流れている。
血液が精巣付近にたまることで熱を帯び、精子を作る機能が低下。静脈のコブが出来ている状態になっているそうです。
(スッキリより引用)
精索静脈瘤は手術で改善でき手術時間は大体20~30分で終了。
手術後は1時間程度ベッドで休んでから帰宅も可能ということです。
この手術を受けた患者の約7割に精子が増加するというデータもあります。
無精子症とは
射精した精液に精子が全くいない、もしくは限りなくゼロに近い状態。
一般男性の100人に1人、不妊患者の5人に1人が無精子症患者だと言われている。
年齢とともに成長するはずの精巣が大きくならずに通常の半分ほどの大きさになっているのが原因とみられている。
無精子症の治療
無精子症と診断されても『限りなくゼロに近い状態』ならば子供を作ることが出来ます。
1個でも精子が採取できれば顕微授精が可能。
精子が採取できなくてもマイクロテセ手術という方法があります。
マイクロテセ手術とは精巣を切り開いて精子を作る管を採取。そこから精子を探し出し顕微授精をするという方法で顕微授精に失敗しても精子を採取できる可能性が高い。
しかし日本でこの手術が行われるようになってまだ10年ほど。
成功率は40%程度で医師の技術や経験によるものが多いそうです。
リプロダクションクリニック大阪の石川智基先生はこの手術の第一人者で全国から予約が殺到しているんだそうです!
(スッキリより引用)
不妊に15年悩んだ夫婦の不妊治療
スッキリでは今回一組の夫婦に密着されていました。現在ご主人54歳、妻43歳、長女2歳。
結婚して10年がたっても子供に恵まれず、その時に奥さんは35歳。
奥さんは原因は自分の生理不順にあるのではないかと不妊治療に踏み切った。
2年ほど漢方の薬を飲んでいたが、結果が出ずタイミング方や人工授精を試したものの失敗。
その後も奥さんは自分に原因があると思い原因を探し始める。その時にたまたま男性の精子の検査もあったので「自分が検査をやってみる」と旦那さんが自ら言ったそうです。
自分から検査をすると言ったけれど、ご主人は『不妊の原因は100%自分じゃない』と思っていたと話していました
ところが検査の結果、ご主人は精子の数が極端に少ない『乏精子症(ぼうせいししょう)』であることが判明。精子の運動率も低いと診断されたという。
子供が出来なかった原因は妻ではなく自分にあったと初めて分かったそうです。
ご主人はこの時の気持ちは『言葉では言えないくらいの悔しさとなんでだろうという気持ち』だったと言っていました。
この時点でご主人は35歳、奥様は37歳。
二人は顕微授精に踏み切りましたが着床せず、9カ月近く子供は出来ませんでした。9カ月の間に顕微授精を5回失敗して費用は約300万円ほどかかったそうです。
そして胚移植6回目でようやく成功し長女が誕生。
今年、2人目を授かるために治療を再開したということです。
長い不妊治療を経験して2人は何を思ったのか?
夫、妻それぞれが取材の最後にこのようなことを話していました。
ご主人「本当に別れる原因とかになる可能性もあるから、結婚式・指輪の交換と一緒に精液検査くらいのスタンスで考えた方が僕はいいと思います。」
妻「年齢もそうですし出来るなら早い段階で産みたかったので、生理不順で病院に行っていた時に主人も一緒に行ってもらえてたらもっと早く解決したという後悔はありますよね。そこで一緒に行こうっていう言葉が出ていたらちょっと違っていたかな」
不妊治療において重要なのは女性の年齢で、その為にも出来るだけ早く夫婦そろって検査をする…というのがこのご夫妻の答えでした。
男性の不妊治療についての医師からの言葉
最後にリプロダクションクリニック大阪の石川智基医師の言葉をご紹介します。
「男性不妊・女性不妊を一緒にやっているクリニックでもまだ女性だけで来られる方もいる。そうしているうちに1年2年とたつとその時間が命取りになる事がある。(夫婦)一緒にやりましょう!一緒にスタートを切ってどちらかが足らないところを補完していくという治療が出来ればと思っています」
「どちらに原因があるかというのは検査してみないとわからない。だから検査のスタートを同時に進めましょう。そして同時に進めることによって、スピード感が生まれて早く妊娠ができる」
不妊検査や治療をすることに男性は抵抗があるかもしれませんが、不妊治療を始めるなら一日でも早い方がいいです。
どんな結果が待っているにしろ行動しなければ絶対に後悔します。
明日はいよいよ3日目のテーマ「不妊治療のその後 妻たちの選択と伝えたい事」です。
どんな内容が放送されるのか気になりますね。明日またまとめたいと思います!