第84回小学館新人コミック大賞で大賞を受賞したのが「赤井千歳」さんの「Ms.NOBOTAN」という作品です。
赤井千歳さんの大賞をとった作品を早速読んでみましたが、完成度が高く面白かったです!
過去にも賞を受賞をしている方で、赤井千歳さんがどんな経歴を持っているのか気になったので調べてみました。
Ms.NOBOTANを読んでみた感想
デパートを舞台にした漫画でしたが、予想と違う展開にワクワクしました。
ラストは爽やかでほっこりした気分になります。
続きが気になる終わり方だったのでこの続きをぜひ読んでみたいな、と思いました。
審査員の先生方のコメントもなかなかの高評価になっています。
■花沢健吾先生
ストーリーと作画のクオリティが今回一番高かった。キャラクターも嫌味がなく多くの読者にも好かれそう。ただバランスが良過ぎて、欲を言えば何か突き抜けるモノがあると尚良い。ここがプロになれるかどうかの別れ道かもしれない。■太田垣康男先生
説明が長く語り部の視点がコロコロ変わる下手な前半に「これはダメかも」と思っていたが、若い男性店員が登場してから物語が突然面白くなった。キャラの演技も演出も決めコマも小道具の使い方まで冴え渡り、前半とは別の漫画のような完成度。扉絵も含め前半の構成を練り直せば素晴らしい短編になると思う。■浅野いにお先生
非常に完成度が高いです。画力、構成力、キャラクター、どれをとっても十分プロレベルです。物語の流れはオーソドックスですが、今までありそうでなかった設定を違和感なく、最近の世相も相まってむしろ実際にあるのではと思える説得力を持って最後まで描ききっていたことも素晴らしいと思います。主人公の心情も丁寧に説明されているので、ラストにかけての葛藤、決断ともに納得ができます。かつ読後感も気持ちがよく、良い落とし所を見つけられていると思います。完成度が高いため、作家性というものが見えなくなっていますがそれはトレードオフなので仕方ないです。とはいえもう少し作者ご本人のアクを出しても問題ないかと思います。今後、長尺の連載を持った場合はまた課題も変わってくるとは思いますが、確かな実力を感じるので頑張っていただきたいです。■石塚真一先生
絵、ストーリー共に技術の高い作品です。分かりやすく、読みやすい。キャラクターの外見と内面の描き分けも群を抜いて上手い。才能ある作者なので、もっともっと“自由”な作品を読んでみたいと思います。■業田良家先生
ビジネスオネエのアイデアが素晴らしい、と思ってググったら実際にあるんですね(笑)。続きが何話でも描けそうな設定になっている点も良い。ただ主人公の顔が老けて見え、少し魅力に欠ける。主人公らしい顔に仕上げてほしかった。
『Ms.NOBOTAN』はこちらから読めます↓

赤井千歳さんのプロフィール
赤井千歳さんは神奈川県在住・25歳の男性。
Twitterとインスタグラムもやっていて、Twitterに小さいですが写真も載っています。
昨日新コミ大賞の授賞式でした。
— 赤井千歳 (@QiVusw5WsN7cX6t) 2019年6月12日
光栄なことに大賞頂きました。
暇な時にどうぞ。https://t.co/lL3U5nTAjb pic.twitter.com/Dgv2XcbaEk
以前は会社員だったらしく現在はアルバイトをしながらプロの漫画家を目指しているようです。
『赤井千歳』という名前はペンネームで本名は「赤井和宏」さん。
2018年第323回スピリッツ賞にて『幸せの法則』という作品で佳作を受賞。
この時の名前が赤井和宏となっていて本名で投稿していると本人がTwitterで言っています。
2018年8月ヤングマガジン第458回月間賞にて『少女A』という作品でも奨励賞を受賞。
『少女A』も読んでみましたが『Ms.NOBOTAN 』とはまた全然違う感じでこちらも楽しめました。
今後も素敵な作品を発表してほしいですね!